ヒステリックにトレモロをしたり、ffで鳴り響く場面のキラキラのスパイス、弱奏場面でのリズムモティーフの提示、場面転換の役割など、様々な重要な役割を担う事が多いトライアングルの活躍する場面を集めました。
音色のイメージ作りや演奏のバリエーション研究の資料などとしてご活用ください。
クラシック曲
ブラームス/交響曲第4番-第3楽章
聴き所:
①3楽章の主題が2回目に演奏される際、初めてトライアングルが登場する場面
②木管楽器のリズムと一緒に演奏される場面
③中間部に入る直前、木管楽器と一緒に演奏される場面
譜面リンク(IMSLP)
フランクフルト放送管弦楽団 / アンドレス・オロスコ=エストラーダ
鉄製の先端がカールしているトライアングルを使用。開いている側でトレモロしていたり、上側だけでピアニッシモでトリルをしていたり工夫している。
①25:13~
②25:41~
③27:23~
プロムス2011 / ハイティンク
トライアングルをスタンドにセットし、両手にビータを持って演奏している。トライアングルはおそらく真鍮製で6-7インチ。
①24:11~
②24:32~
③26:15~
チャイコフスキー/交響曲第4番 4楽章
聴き所
①第4楽章冒頭の盛り上がりから、第2テーマの下降音型が始まり、木管楽器の合いの手として3つの音を鳴らす場面(音量はP)
②上記同様のテーマ2回目(音量はmf)
⓶最終場面、シンバルその他打楽器との合奏
譜面リンク(IMSLP)
フランクフルト放送管弦楽団 / Carlos Miguel Prieto
①38:17~
②40:49~
③44:13~
オスロ・フィルハーモニー管弦楽団 / Vasily Petrenko
①36:03~
②38:26~
③41:40~
北山トライアングルさんの大きいサイズ(24cm)かと思います。
ドヴォルザーク / 交響曲第9番「新世界より」第3楽章
①冒頭いきなり。前楽章との対比をより強烈にし、トライアングルの存在がより緊張感を高めている。2楽章で眠った観客を起こす重要な役割を担っている(気がする)
②Poco sostenuto~、3拍子の2拍目を印象づける役割
③中間部のトレモロ、ppでのトレモロ奏法でトライアングルの響きが十分に活かされる。
譜面リンク(IMSLP)
フランクフルト放送管弦楽団 / アンドレス・オロスコ=エストラーダ
①26:23~
②28:04~
③29:31~
先端巻の鉄トライアングルφ10,6~7インチサイズと思われる。
スメタナ / わが祖国より、Vltava(モルダウ)
聴きどころ
①有名なテーマが始まる直前~。トライアングルの良さを存分に味わえる場面
譜面リンク(IMSLP)
ベルリンフィルハーモニー / Krzysztof Urbański
①0:00~
先端巻形状の鉄製φ12,7-8インチのトライアングルと思われる。
リスト / ピアノ協奏曲第1番
トライアングル協奏曲など揶揄されるくらい活躍しています。
①第3楽章、新しいテーマをトライアングルが呼び込む場面
②第4楽章、冒頭~
譜面リンク(IMSLP)
BBC交響楽団 / エドワード・ガードナー
①11:03~
②15:15~
鉄製の直径12mm程度、6インチサイズと思われる。
マーラー / 交響曲第6番
①1楽章の最後、複数トライアングルでのトレモロ演奏による音響。楽団によって使っている個数やサイズなどまちまち。意外と組み合わせで聞こえ方が違う。
譜面リンク(IMSLP)
ガリシア交響楽団 / ディーマ・スロボデニューク
①23:25~24:37
トライアングル3個使い
フランクフルト放送管弦楽団 / アンドレス・オロスコ=エストラーダ
①22:48~
その他にトライアングルが活躍する曲一覧
・グリーグ / ペールギュント組曲
・ベルリオーズ / ローマの謝肉祭
・シベリウス / フィンランディア
・シベリウス / カレリア組曲
・レスピーギ / ローマの松
・カリンニコフ / 交響曲第1番第4楽章
・サンサーンス / 交響曲第3番「オルガン付き」第2部
・マーラー / 交響曲全般